October 23, 2006

October 22, 2006

October 12, 2006

がっかり

カッフェの窓越しに通りを歩く女の子の放つ"善い匂い"に惹かれて、
私は暫くその彼女を眺めていた。
それは私がよく「淡い恋心」と言って他人に冗談めいて仄めかす
興味本位の姿をした一つの理由だった。
私はいつも通り、幾分身勝手に彼女の仕草を観察し続けた。
彼女と私との間には何の関係も無かったのだから、
彼女は私の眼差しすらまるで気にする事無く明け透けに笑ったが、
その軽薄な他人の顔に私は随分と気分を害した。
すると私は彼女を軽蔑し、既に彼女に対する興味すらも失っていた。
少し「がっかり」した。
そして、こんなふうに私も他人から「がっかり」されているのかと思うと、幾らか気分も虚しくなった。

だが、世界に私の在る事を少しでも気に留める人間など、
一体どれ程に在るのだろうか?


September 18, 2006

September 1, 2006

世界のこと

昼過ぎには降っていた雨も、やがて止み、
薄明かりが差していた。

私は煙草を買いに出掛けた。

道沿いには電柱が行儀善く立ち並んでいたが、
巧妙な光の加減に因って、
電線の傍に従うアスファルトのうっすらとした窪みに気が付いた。

「これは雨垂れの痕かしら?」

重力がまるで為損じる事が無いのと同様に、
私は自然の持つこのような力を確かに信じていた。