June 9, 2012

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川崎市市民ミュージアムにて『ブラウン管時代のビデオアート~ネット時代のビデオ』展を観に行く。
作品展示はDVD再生機によるブラウン管(SONY PROFEEL PRO)による上映。近頃の映像展示は専らプロジェクタや液晶モニタだから、真新しい──否、"物珍しい"感じがする。映像のグリッチが、あくまで「グリッチ感」に留まる"再現"の印象が強かった。磁気記録の劣化進行をデジタルに停止(保留)した不和をブラウン管の上に見た気がする。

それから中目黒へ行き、商店街に在る古書店にて、
埴谷雄高『思索的渇望の世界』(中央公論社、1976年)、
松代洋一訳『空飛ぶ円盤』(朝日出版社、1976年)[=Jung, C.G. "Ein Moderner Mythus——von Dingen, die am Himmel gesehen werden" 1958.]、
佐々木孝次・市村卓彦訳『ディスクール』(弘文堂、1975年)[=Lacan, J.]、
渡辺淳・沢村昂一訳『零度のエクリチュール』(みすず書房、1971年)[=Barthes, R. "Le Degré zéro de l'écriture" 1953, 1964.]、
を購入した。