渋谷、イメージフォーラム・シネマテークにて、佐々木友輔『TRAILer』の上映会へ行く。
この作品は、ライトな観易さがよいと思った。『土瀝青』などへ繋がっていける。佐々木作品の入り口として適当に思う。
佐々木くんは郊外という普遍性の違い風景を撮るので、これが沖縄だという前知識があれば、海や植生や住宅の様式や交通看板などで”沖縄だと見出だす”ことができる。それ以外であの風景から抽出される「沖縄性」とは何だろうか、という地理映画としての興味はある。
土地を丹念に経巡っていったとき、その土地に固有のグルーヴ感というものが体得される。それは仔細に述べ上げていけば、例えば植生だったり建物の様式や道の曲がり具合や広がりなどの特徴を細かに挙げていくことはできるが、しかし「まさにこれ」という強い特徴を形成することはなく集積である。ところが「この土地を得たり」というときには、その土地の初めて見る場所であっても、その土地をどのように切り通して眺めてみても、"まさにそれである"と分かるような雰囲気というものが土地の風景には備わっている、というよりもそれを把握することは可能なのではないか、と思う。
打ち上げに参加して、また色々のことを話し合った。
December 11, 2016
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