自由が丘に在る中古本屋にて、
山田芳裕『デカスロン』(Bd. 8, 9)、
細野不二彦『ギャラリーフェイク』(Bd. 25)、
を購入する。
それから多摩美術大学上野毛校舎での "Sound Meeting" に顔を出す。
段取りが最悪で、目を覆う。
渋谷、Tower Records へ行き、
Jim O'rourke "the visiter"(2009.)、
"Ritual Music of the Tibetan Monks for Meditation"(Retro, Italia, 2007.)、
を購入する。
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どうだろう? 私はずっと、もっとずっと鬱憤が溜まっているのかもしれない。それは国外へ向けてのものである。私がいま手にしているもの——オランダ語の冊子、ドイツ語のフライヤー、ロシア語のフリーペーパー、中国語の詩集。それと、今日は埴谷雄高の小説を読んだ。が、物事を私は、是が非でも綯い交ぜにして、兎角いま居るこの国からは少しだけ離れて(タイやベトナムから眺めるようにして)、何か傍観染みた意識を連れていたいのだと、そのような切迫が近頃、目に見えて明らかに表れてきた。だが、私には何の取り柄でもあると云うのか? 私は旅行者にだけは成りたく無い。兼ねてから私は、自身が日本人であることが疑わしいのだけれど。かと云って何国人で有るかと問われたなら、それは不分明の侭であるが——言うなれば単に「アジア人」と云う感じがする。もう兼ねてから長い間外国で生活を続けている、かのような違和感はついぞ止む事が無いのだ。
November 3, 2009
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