東京都現代美術館に『レベッカ・ホルン展——静かな叛乱 鴉と鯨の対話』を観に行く。
館内のカッフェがベトナム・メニューを提供していたので、私はプリンとベトナム・ビールを注文した。プリンは南瓜でも入っているような色調で(或いは南瓜プリンだったかもしれないが、覚えていない)、刻んだ氷が掛けてある。ビールの味は南国のものによくある薄味。とても気に入った。屋台ふうにディスプレイされた物販コーナーが在ったので、ちゃちなベトナム製のスプーンを買った。まるでスプーンを型取りして鋳込み、模造品として仕立てたかのようなスプーン(機能的には全く問題が無い!)。
企画展に関しては映像作品が多め。にも関わらず、小部屋に別れている映像展示スペースには充分な座席数が確保されていない。鑑賞者は自然、入り口の辺りに溜まってしまう(完全入れ替え制では無い為に)ので、落ち着かず窮屈な鑑賞を強いられる。ゆったりとした一人掛けソファは要らないので、代わりにベンチを置いてほしい。オブジェ作品を展示するスペースには、鑑賞者が不用意に作品へ近付かないよう、作品の手前の床に木の棒が打ち付けてある。が、これが思ったよりも分かり難く、案外に気に留めないものである。私は「それ以上作品に寄るな」と数回注意を受けた。とは云え、フィルムが床に散らしてある、天井には何か放電を行うらしい装置のあるインスタレーションふうの作品に関しては、このような棒が床に打ち付けられてはいない。一見するとインスタレーション作品のようだから、作品の一箇所にフィルムが床に置かれていない場所が在り、そこからは放電器の真下まで歩み寄れそうである(作品を構成する床置きのフィルム群は、C字に配置されている)が、ここでも係員からの注意を受けた。「放電器に近寄ると危ない」とのことであるが、どう考えても作品の内部へ、放電器の真下へ行って観るべき作品のように思えるのだから、やはりこの誤解を生じる場所の床にこそ棒を打ち付けるべきなのである。つまりこの作品は大柄なオブジェとみるべきもののようである。段々と気が散ってきたので、2階から吹き抜け空間の方を窺い、『アルスエレクトロニカ』展の設営風景を眺めたり、終いには飽きてしまった。
とは対照的に、常設企画展の『岡崎乾二郎』展は大変に良かった。
January 31, 2010
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時刻: 00:00
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January 30, 2010
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渋谷にてYsdさんと待ち合わせる。その道すがらに自由ヶ丘に在る中古本量販店へと行き、
弐瓶勉『BLAME!』(Bd. 5, 8, 9)、
を購入した。渋谷へ着き、彼女と青山霊園を散歩し歓談する。
16時前に、銀座線で渋谷、東横線で中目黒に移動し、そこで彼女の友人とも合流して
"青山|目黒"(ギャラリー)へ行き、『Lotte Lyon 1:2』を観る。(他、同作家の展示会場二箇所も回った)それから二人は清澄白河へ、私は歩いて恵比寿へ向かい中華料理屋で同僚と呑んだ。
その道すがらにも古書店に立ち寄り、
青柳祐介『土佐の一本釣り』(Bd. 1-25)、
を購入した。
呑み終わり。23時前にAと合流して帰宅した。
時刻: 00:00
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January 29, 2010
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退社後に一度帰宅して、そのまま踵返しに商店街の方へと向かい、一人で居酒屋へ行き夕飯を済ませた。生ビールの大ジョッキ片手に、寿司とカキフライを食べた。
それから、ほど近い中古本屋へと行き、
いくえみ綾『バイ・アンド・バイ』、
矢作俊彦・藤原カムイ『気分はもう戦争2.1』、
を購入した。
時刻: 00:00
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January 28, 2010
January 27, 2010
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帰宅路に大回りをして綱島へ行き、中古本量販店にて、
佐藤達夫訳『人体解剖カラーアトラス 二国後版』(南江堂、1983年)[=McMinn, R. M. H./Hutchings, R. T. "A Colour Atlas of Human Anatomy" Wolfe Medical Publications, 1977.]、
を購入した。
時刻: 00:00
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January 25, 2010
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昼過ぎ遅く、Aと御茶ノ水へ行き、湯島聖堂、ニコライ堂を巡り丸善へ、
平出隆『鳥を探しに』(双葉社、2010年)、
梶田裕訳『感性的なもののパルタージュ 美学と政治』(法政大学出版局、2009年)[=Rancière, J. "Le Partage du Sensible" 2000.]、
を購入し、さらにその隣に在った DISCUNION へ行き、
Oval "iso fabric" 1997.、
同 "pre/commers" 2000.、
を購入した。
それから秋葉原に立ち寄り、そこでAとは別れた。
時刻: 00:00
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January 23, 2010
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日吉駅に在る書店にて、
山田芳裕『へうげもの』(Bd. 10)、
を購入した。
帰宅路に遠回りをして自由ヶ丘へ行き、中古本量販店にて、
『10+1』(No. 12, INAX出版, 1998.)、
を購入した。
時刻: 00:00
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January 20, 2010
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退社後に、職場での懇親会の為に綱島のボーリング場へ行き、そののち呑んだ。
帰宅路に元住吉の中古本屋へ立ち寄り、
かわぐちかいじ『太陽の黙示録』(Bd. 15-17)、
を購入した。
時刻: 00:00
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January 19, 2010
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日吉に在る中古本屋にて、
『耳をすませば』(Bd. 1-4, 徳間書店)[フィルムコミック版]、
を購入した。
時刻: 00:00
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January 18, 2010
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綱島の中古本量販店へ行き、
かわぐちかいじ『太陽の黙示録』(Bd. 1-14)、
を購入した。
時刻: 00:00
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January 14, 2010
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帰宅路に近所のコンヴィニーにて、
井上武彦『バガボンド』(Bd. 32)、
を購入した。
時刻: 00:00
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January 12, 2010
January 11, 2010
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昼過ぎにAと皇居東御苑へ行く。有楽町、銀座を散策しカッフェで一息入れる。
それから飯田橋へ行き、中古本量販店にて、
高橋ゆたか『ボンボン坂高校演劇部』(Bd. 7, 8, 12.)、
富樫義博『レベルE』(Bd. 2),
を購入する。
モロッコ料理屋へ向かい、Aの友人とも合流し歓談する。
時刻: 00:00
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January 9, 2010
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昼過ぎに大手町へ行き、江戸城跡を散歩しようと思ったのだが、着いたときには閉園時間を過ぎていた。
それで、馴染みの経路——竹橋から九段、市ヶ谷へ——を歩いた。
皇居のぐるりをランナーたちが走っていて、——これが近頃の流行りらしい、と感じたのだが——誰もが厚手のタイツのような、ナイロン地のレギンスと言われるものだろうか、ぴったりと脚のシルエットを晒し出すようなものを穿いていた。
彼(女)らの恰好は、然し一向にやる気があるけれど、内股に頼り無いストロークで、その外観的な勢いの割には前へと進める気配が無い。
と、ファッショナブルな彼(女)らの脇を、颯爽、手練れのランナーが駆け抜けていく。
それが為にまるで己れが脚線美を誇ろうと云うのか、中世染みたタイツの装いを、半ば倒錯的な印象を以て彼(女)らの心意気が私にノスタルジーと薄暗い嘲笑の気分を与えた。
それから総武線で新宿へ、淳久堂へと向かう。
上村忠男訳『言葉の死 否定性の場所に関するゼミナール』(筑摩書房、2009年)[=Agamben, G. "Il linguaggio e la morte. Un seminario sul luogo della negatività" Terza edizione accrescuta: Torino, Giulio Einaudi editore, 1989. Prima edizione, 1982.]、
高橋和巳訳『思考の潜勢力 論文と講演』(月曜社、2009年)[=Agamben, G. "La potenza del pensiero; Saggi e conferenze" Vicenza: Neri Pozza, 2005.]、
を購入した。
書店で『思考の潜勢力』を少し立ち読みして、Stimmung に関する項目に強く惹かれた。
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"J'avais vingt ans. Je ne laisserai personne direque c'est le plus bel âge delavie."
「私は20歳だった。これが人生の最良の時だとは誰にも言わせない」1931
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「ぴちっときまって、エレガント! ぴちっときまって、エレガント!」
年の瀬の余暇を利用して、生家の客間に俯せて寝そべり大江『水死』を読み終えた。
終始に渡り作品の構造が一貫しているので、難解な事は無く、寧ろ読み易いものとして私には楽しめた。
この作品に通底するものは書き手に因る作品内に於ける「釈明」であると、私は考える。
言うなれば書き手の「執筆(作品を産出する)」と云う行為の空け開きであるが——例えばチェルフィッチュのする劇中に於ける自己言及性の明示、演じに先行する台本を劇中に於いて支持し続ける事で、劇作と云う行為を露わにするのにもそれは似ている。
乱暴に約めてしまうと、チェルフィッチュがノン・フィクション(演じ)をフィクション(演技)として行為するのに対して、大江はフィクション(物語)をノン・フィクション(執筆)として行為する。換言すれば、作品に於いて前者が「これも演劇なんですよ」と開き直る事で観者に作品を俯瞰させる(退かせる)のに対して、後者は「でも書かなければならないんですよ」と観者を再び作品へと連れ戻す、と云う意味合いでこれは「釈明」なのだ。
『水死』の物語は、当初、主人公の長江古義人(直裁に大江本人を想起させる)が"晩年の仕事(レイト・ワーク)"である「水死小説」を断念し、自身が「大眩暈」に襲われて第二部が始まる。だが、それまでの第一部は繰り延べであり、実に「失敗」から始まる第二部こそが第一部であるかのように見える。となればこの第一部とは作品全体に掛かるト書きの役割を果たす。
そして第三部では主人公から見れば他者であるウナイコの「死んだ犬を投げる」芝居が頓挫する。ここで、作中に於いては二度失敗が提示されることになるのだけれど、読み手にとって二度目の失敗は最初の失敗を追憶するようにして経験される。(だが、時間経験としては前方に向かって反復される。詰まり、第一部と第二部との間には本の綴じ目のような折り返しがあるのだ)
この物語に敢えて主題を与えるとすれば、自然と大黄に焦点が定まる訳だが、では何故「水死小説」が頓挫してからでなければ大黄は登場出来なかったのか、何故「死んだ犬を投げる」芝居の頓挫と共に大黄は死なねばならなかったのか(然しながら正確には、大黄の死は暗示されるに過ぎない)を考えるならば、この理解には妥当性が生じる。簡単に言えば、この作品は"0+2"の構造、「三歩進んで二歩下がる」構造がある。
そして作中に登場するこれら二つの作品は、どちらも失敗によって明示され完結する——まるで実現しなかった事に依って初めて完成するかのように。さらに言えば、作中の作品それ自体は具体的に実現される事が無く、物語の主題は宙を向いている。詰まり、作品が入れ子になっている訳では無く、『水死』が作中の作品を明示する事に因って「釈明」の構造が作品(『水死』)からメタ構造化してしまう事を止揚している、と云う点で上述したチェルフィッチュの方法よりも上手く作品の宙吊りを実現している。
個人的には(批判的な含みを持たせて)劇作に関わる人間が読むべき作品であるように思う。何故なら、作中に於いて古義人が常にウナイコの仕事に対して傍観的である態度に、私も同調するからだ。
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僕は二人が同じ場面に登場する度に、ホールデンとフィービーがヤッちまうシーンを想像して、オナニーしちまう。
でも別に、僕が妹とヤリたい欲求抱えてる訳ぢゃ無い。
妹とヤルなんて、マトモな精神なら思い立つもんぢゃ無い。
ただそういうこと思い付いてしまうってだけで、ホンキで「そうなればいいな」なんて考えるハズがない。
単に"思い付き"って、多分こういうことだろう?
偶然に。思い掛けず、というかまるで「災難」みたいなもんだろう。思わず「ヤッちまった!」って後悔だな、ホント。
僕はオナニーがしたいだけで、ぶっちゃけ理由なんて何でもいい。
何でもいいから、思い付いたものに「ぱっ」と飛びついた方が、そりゃ自然ってものでしょ。
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僕は、言ってみれば"マネキンみたいな女"が好きなんだ。街に陳列されてる、「いかにも流行りの…」って感じの、あの不快にならないってことが好印象ってだけの、だから「どこにでも居るような、可愛いあの子」って感じ。そういう感じが僕の好みあんだね。
で、そういう女って、いつの間にか結婚しちゃったりなんかして、子どもまでいたりする。だから僕にはホント関係無い女ね。家畜みたいに多産で、欲深く、ぬくぬくとしているような、そんな路傍の石ころみたいに通りすがりの女に、正直なところ、僕はホント、まいっちゃうんだよね。
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闊歩するマネキン女と俯いて突進してくるケータイ狂いの歩行者。
時刻: 00:00
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January 6, 2010
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職場からの帰り、日吉に在る中古本屋にて、
『埴谷雄高全集 第三巻 『死靈』』(講談社、1998年)、
を購入した。
それから近所の中古品販売店にて、
"TETRIS THE GRAND MASTER ACE"(XBOX360, AQ Interactive, 2005.)、
XBOX360用のワイヤレスコントローラを購入した。
時刻: 00:00
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January 4, 2010
January 3, 2010
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新幹線で帰京しようかとも思ったのだが、復た鈍行で東京に帰った(帰路)。
西那須野→宇都宮→小山→渋谷
渋谷でAと食事をした。
時刻: 00:00
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January 1, 2010
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年を越してから1時過ぎに家族で那須塩原駅へと向かい、ツアーバスに乗り込む。
途中数カ所で乗客を拾って回り、東北自動車道を北上して松島へとバスは走った。
7時前に松島に到着する。松島をクルージング船で廻り、乗客たちは船上から初日の出を観る(私は見た)。
朝食を済ませたあと、塩竈神社を参拝し初詣を済ませる。
それから三井仙台港アウトレットパークへと移動し、私は何をするでも無いから散発的に歩き回っていた。
全行程が終了し、乗客たちは復た来た道を帰っていった(帰路)。
福島を通過するあたりでは吹雪となっていた。
合間‥のバスによる移動で私は殆ど寝入っていたように思う。
時刻: 00:00
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