September 17, 2010

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TGS視察のため海浜幕張へ。
驚くべきタイトルは無いが、最も注目度の高かったコンテンツは間違い無く MS の "Kinect" だろう。
ホットパンツのコンパニオンたちが間歇的にダンスを行ってブースを盛り上げているのは、ファッションと演出とが噛み合っていてとても楽しい。
他方で Sony ブースの "Move" はと言えば、二階建てアパートふうの小部屋で、コンパニオンと(それとスタッフ一人)一緒にネオン照明のような色使いの部屋でスティックを振る(しかもブースの正面からはその様子がショーケースのように並んでいる)というのは何か如何わしい見え方がする。
AR(拡張現実)系のコンテンツは思ったよりもずっと少ない(目立つものでは Forum8 "VR-Stdio"、Parrot "AR. Drone" か)。おそらくゲームに落とすまでに技術が熟れていないのだろう。
Kinect については、残念ながら試遊出来なかったのでプレイヤーの動きを読み取る精度がどの程度あるのかは分からないが、少なからず試遊の様子など見ている限り、最初のうちは不随意が生じるようだし、どのような動きがゲームに反映されるのかが分からない為の戸惑いも散見された。その結果、プレイヤーは探り‥何ともなく身体を動かし、画面上では予期せぬポイントが入るというような予想との離反は生じる。
他方で近年よく見られる「簡単操作で派手なアクション」系のゲームでもボタン操作が連打に偏り易く、コントローラをガチャ押ししているだけで何となく派手なアクションが生じて敵が次々倒れていくというのは、先に挙げたKinectと同様の予想と結果の離反に見える(Ignition "El Shaddai" で3Dアクションよりも寧ろ古典的な横スクロール2Dアクションの方がずっと難易度が高かったのが印象的だった)。要は手と目の連携を得る為の経験情報に乏しい状態であるけれど、これは操作と反映の間にあるファジーなチューニングの仕方によると思われる(完全に一致させる方が難しい。これは機械の"あそび"と同様)。このファジーのチューニングがプレイヤーにとって心地好いゲーム体験とならない場合、攻略の経験が希薄でプレイ技術を磨く意欲は削がれる。