渋谷に在るイメージフォーラムにて『リヴァイアサン』を観た。
【以下編集中】
あれはGoProみたいにハードな使用に耐える高性能小型カメラないと実現が難しい作品だ。ドキュメンタリというよりスリラー映画だった・
カットの殆どが厳密に調整された構図じゃなく偶然に上手く撮れた映像を、おそらく膨大に撮り溜めたであろう映像アーカイブからカットとして抜き出してる。これはオート撮影機能がある程度優秀なカメラじゃないと実現できない・
ちょっと前までは小型カメラ映像は低品質で、寧ろその粗さこそが小型カメラの生っぽさとして演出的に用いられていたが、GoProではハンディカムくらいの品質で割と安定した画が撮影できる。低照度撮影なんて昔のカメラじゃノイズが酷くてとても綺麗な映像を得ることは無理だった・
映画『リヴァイアサン』では結構”綺麗な画”が散見された。条件さえ上手く合えばこれくらいの品質の映像を小型カメラによって得ることができる。2012年制作だとギリギリGoPro3発売前か、今なら4K映像からの切り出しすら可能・
カメラ性能使い切ってるので、白波のブロックノイズとか、速い動きのフリッカーノイズとか、波に叩き付けられての回路ノイズとか色々発生しててベンチマーク感ある・
カメラが厳密な構図に保持されない、構図の維持とは不随意の身体性がある(船のクレーン、釣り上げられた魚、いつも通り仕事をこなす漁師、などにカメラが据え付けられる)、カメラの人称性が消えているのが興味深い・
GoPro的映像といえばRedBullが提供するような、エクストリームないわゆる「人間の身体性すげー」とか、今まで見たことも想像したこともなかったような驚くべき視界の方がフォーカスされ易いが、ここ数年で単なるそういうカメラ視点は陳腐化しつつあった・
勝手に動いてしまったカメラみたいなジョナス・メカスの構図みたいなのもある。ある程度は作為的に転がしたカメラみたいな。それとは別にアーカイヴ・エディットみたいな性格も強い。この二つは拮抗しているように見えるんだけど、そこからの第三項はかなりある・
August 31, 2014
映画『リヴァイアサン』(2012)について
時刻: 00:00
label: 〈編集中〉, about_Art, about_Cinema, Criticology, memorandum, review
August 29, 2014
August 25, 2014
August 22, 2014
『水野シゲユキ個展「崩」』について
馬喰町に在るラディウムーレントゲンヴェルケにて、水野シゲユキ展のオープニングパーティに顔を出した。
【以下編集中】
素材表現スゴい。プラモデルは美術のシーンからは少し離れたところにあるが、技術発達の速度がすごく速くてプロダクトに近い速度感がある。プラモデルの技術発達史を美術分析的に行ったら興味深いだろう・
例えばレールと貨物車の作品(大きい方)では、フレーム内では地面であったものがフレーム外では和紙のようなものとして、素材感の転換がみられる。つまり、土のように塗られたものが塗られた紙へと変化する・
地面表現に使用されたスタイロフォームもフレーム外では塗り残されてそれ自体の素材性が露出している・
彫刻論とオブジェ論の衝突する地点に作品がある。物質的なヴォリューム感を構成する点では彫刻的であるが、塗られた立体という点ではオブジェ的である。ただしどちらの視点からも完全に補完することができない突出があり、これは色彩的な半立体としてのレリーフ的なものに近そうである・
プラモデル、およびジオラマは既製品の寄せ集まりであり、例えば「これは〇〇社製の1/35戦車に、△△社製のフィギュアを改造、これは××社製エッチングパーツだ」などと分解してみることができる。美術のキャプションでは”ミクストメディア”と記載するが、プラモデルではリスト形式で使用した製品名が羅列されるのが普通である。これは写真作品のキャプションで使用レンズやシャッタースピードなどが羅列されるのに似ている・
画廊の外で池内さんと語ったことの結論は、 1.水野作品は美術論から言及できる質的要素が多い。プラモデルをサブカルのものと排除するのではなく、この成果には美術論的な金脈が見出だせる 指摘できる・
2.作家が正規の美術教育を受けていて、美術分野以外でその素養が発揮されているが、美術には組み込まれていない質的要素の数々が明らかに指摘できる。それは統合可能であり、美術論に取り入れることも可能ではないか・
パーツが1mm厚のプラスチックであるという実際の製品についての知識と、塗りの技術によって対象がスケール感を伴って、実物の縮小としてそれが0.7mm厚のヴォリューム感を持つように見えるという、彫刻的なマッスの操作が見える・
ジオラマの空間構成や彩色には、写真写りを意識した操作がしばしば行われる。つまりファサード、鑑賞視点の想定がある。この操作についてはメダルド・ロッソの作品を参照する・
スケール感というシミュラークルと、プラモデルがプロダクトであるためのヴォリューム感との交差に、特異なマッスが発生している・
時刻: 00:00
label: 〈編集中〉, about_Art, Criticology, memorandum, review
August 4, 2014
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帰宅路に自由が丘に在る中古本量販店にて、
野村宗弘『とろける鉄工所』(Bd.9)、
を購入した。
時刻: 00:00
label: about_Manga, booklist, memorandum
August 3, 2014
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綱島に在る中古本量販店にて、
野村宗弘『とろける鉄工所』(Bd.1-8, 10)、
『世界の美術2 中世の美術』(座右宝刊行会、1965年)、
『大系世界の美術2 古代西アジア美術』(学習研究社、1975年)、
『大系世界の美術4 古代地中海美術』(同、1973年)
『大系世界の美術7 古代アメリカの美術』(同、1973年)、
を購入した。
時刻: 00:00
label: about_Manga, booklist, memorandum