February 6, 2009

untitled

私たちが流暢で適切な日本語での表現を試みるとき、そこには多くの「こと」や「もの」が省略されている。
(実直に、厳密な仕方で「もの」や「こと」を補ってやると、忽ちにこの日本語は硬直して、そもそもの語の魅力が失われてしまう)
性急に言えば、日本語の主語には主題があるが対象は欠けている。そこには主題を成立させるための志向性だけが存続しているのである。