May 5, 2013

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横須賀・衣笠に在る、カスヤの森現代美術館にて、橋本倫さんの個展『初國 〜未生以前〜』を観る。
『未生以前〜スサノオの内部構造I』が最も良かった。赤・金の両眼に、立ち込めて滴る雲は彼の長い鼻か。
今回、真っ先に目に付いたのは金箔の使用。以前に橋本さんが、なびす画廊での個展でお会いしたのときに「金箔が」と仰っていたのはこれかと気付く。絵の具の金色では表れない、画面上の異質な奥行き感が金箔が用いられた平板な箇所には生じる。『初國』や『大神威』シリーズのような、桃色のファンシーな色使いの作品を見たのは初めてだろう。