エルゴンの内容とそれが置かれた環境とは、パレルゴンの作用により形式的な対称性をもつが、次にパレルゴンがエルゴンからは切り離されることによって、パレルゴンが幅をもつことによって、有り体に言えばこの対称性は破れる。かつ、初めに・次に、という仕方でパレルゴンは運動体とされている。
基底材はこのパレルゴンの運動により二度切断を受ける、が、そもそもパレルゴンの運動とはエルゴンの想定以外の何であろうか?
エルゴンの内容を絶対的に固定するパレルゴンも、鑑賞その都度一回ごとに立ち現れるパレルゴンも、主観的な見掛けに過ぎず、疑わしい。パレルゴンはエルゴンを必ず枠付けるが、このパレルゴンは動的であり、再定義を要し、そのためエルゴンの指示の為のパレルゴンは常に保留され、指示の時制が異なる。
November 4, 2013
ergon/parergonの指示に於ける時制のズレについて
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