July 11, 2009

untitled

 近所の高台に在る公園から都心方面を見遣ると、東京タワーのイルミネーションが青色に変わっていることに気付いた。何の変哲もない色なので、遠目には周囲のネオンに混じって直ぐにはそれと分からない、それも近くに寄れば"落ち着いた色"と見えるのかもしれないが。例えばスカイブルーと言われるような色味なら、夏の夜空に似合って良かったのに。
久々にラジオを付けて日中を過ごす。近頃、休日になれば家に籠って本を読んでばかりであったから、近隣の喧噪でもなく、閉鎖気味の環境へと新たな情報が次々流れ込んでくるのは新鮮だった。大衆歌というものの、一年振りに触れたとしても大して印象の変わらぬことに驚いた。聞き古した音の羅列であり、既に聞いた事が有ったかのような気さえする。見慣れたもの、聞き慣れたものに安心するのかもしれない。私がTV放送を見なくなって久しい。うんざりする程にその内容が下らないからだが。"ちょっとした何か"、そんなものが価値であり、"ほんのちょっと"生活上の変化について殊更注目してみる子供のような堪えの無さに、最早自分とは関係のない話題と思った。片や、インターネットの環境は復活させようかと思う。あれは自らの意志で、自らが"知るべき"情報を得ている、という感じがする。そんなところが殊更に大衆の自信と、能動的受動性(世間が何も変わらないことの確認)とを満足させるのだろう。結局のところ受動的なのに、何か積極的に"動き回っている"ような気にさせるからだ。
今朝、目覚めの際に見た夢は、新聞屋が集金に来る夢だった。それでか、目が覚めてみると何やら一か月は新聞を購読しているような気になり、郵便受けを改めてみたいような気がした。のみならず明日には集金に備えて代金を揃えておかなければならないような気もした。