December 5, 2009

untitled

元住吉の線路沿いに在る中古本屋にて、
幸村誠『ヴィンランド・サガ』(Bd. 1, 2)、
鈴木由美子『アンナさんのおまめ』(Bd. 1-6)、
北条司『シティーハンター』(Bd. 1-15)、
サトウ・ユウ『独立戦隊黄泉』、
滝沢聖峰『蒼空の咆哮』、
同『碧の弧狼』、
これらを購入した。

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 仕事の調子に一節が就いて、近頃では「一週間」と云う時間の長さが以前と比べて変じたようである。何だか長くなったように感じられる。一日‥が間延びでもして、それは余裕が生まれてきたからなのだが。とは云え、一週間を総じて振り返ってみれば、また一日‥は少々短かったようにも思われる。詰まり、前方に依っては長く、逆に後方に於いては短く——転じて、コンクリート護岸された河川は、晴れの日では申し訳程度に水が河底を撫でるかばかりで、魚が泳ぎ鳥が憩う、穏やかなものであるし。ところが一転して豪雨ともなれば忽ちに水位は上昇して魚も鳥の姿も跡形無く。奔流は泥水色であり静かに‥下流を目指すばかりの不屈な質量に変化する。この変容の過程は人知れず、気付けば起こっている。逆方の推移であれ同様だ。何時の間にかこの種の河川の様相はぎょっとする程に変じているのである。それ故に私はどの様にしてこの河川の水が透明から泥水色へと濁るのか、魚や鳥はどのようにして逃げ去ったのか、水位はいつの間に増したのか、流れが質量を備え始めるのは何時なのか、まるで知らないで居るのだ——と云う様な事柄とも同様に、私の「一週間」と云う時間単位は、点で長かったりや短かったりと、捉える所を知らぬと云った具合に、記憶の暗々裡に思い違いの奇妙さで変幻して了ったのだった。