今後のギャラリーはどのようであるか? オルタナティブ・スペース以降、これが一段落して通俗化すれば、次には通路のような建築のギャラリーになるのではないか。屋根と床だけで、壁は無い。
もし、今の作家を志すような若者が相変わらず与えられた枠の内側にひたすら丹念な書き込みによって単に空白を埋める、空間恐怖に最も苛まれているのだとしたら、今後の有るべきギャラリーは彼らの広場恐怖を取り除くべく空き地の如き建築になる筈だ。
他方で巨視感快楽にすっかり親和した若者にとっては、残る全ての壁面だけが、彼らの唯一の展示場所になるだろう。
March 7, 2012
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時刻: 00:00
label: about_Art, memorandum, theatricality/performance