March 17, 2014

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朝、通勤路に在るコンビニにて、
ハロルド作石『RiN』(Bd.5)、
を購入した。

恵比寿へ行き、GFA。
Hsgwくんより、
『北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI —交錯する現在—』(2014年)[企画展図録]、
を手売りしてもらう。

私はこの企画展の、大阪展も東京巡回展も観に行ってはいないのだけれど、気に掛かっていたので、早速入手できてよかった。
実際に手に取ってみると、先ずは図録としてのクオリティの高さに驚かされる。デザインの体裁だけに留まらず資料体としての充実が図られていて、明らかにこの図録が企画展の余剰や冗長として制作されたものではないことを、企画展の構成として端から組み入れられていたものだということがよく分かる。これは美術館の企画展図録が、やもすれば展示の思い出を楽しむものとしてスクラップブックのような羅列性に堕落しがちなこととは一線を画していて、アーカイヴとしての発展性が含み込まれている。
インディペンデントの企画展図録とはいいながらも優れて資料性が高い、今後のインディペンデントな企画展に対して一つの新しい基準を作ってしまったような印象がある。つまり、"ここまでできる"のだ。

なお、図録の写真に、1.スナップ臭が背後に漂う生まっぽい質感(絵画について) 2.いわゆる図鑑的な、空気感のない標本としての質感(それ以外の、写真や映像、インスタレーション) の2つが混在してるのが気に掛かった。これは面白みなのか、不徹底なのか?