March 30, 2014

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昼前に浦賀に向かい、Fjtさん主催のイベント『東叶神社で春のおまつり』を観る。
この日は生憎の雨と強風により屋内での開催となったが、神社の方が素晴らしいロケーションであるだけに惜しい。
会場でMmtさんKbyさんと合流する。出演者はNhrさんOnoさんといういつもの組み合わせ。
演奏は、いかにも土地の祭かのような厳かさのディティールが取り合わせられているが、それらは案外出鱈目で、とは云えちゃんと祝祭感があったのはよかった。

浦賀から荒川へMmtさんらと移動する。
サンパール荒川大ホールにて、あらかわ舞台芸術創造プロジェクト『能とオペラ』公演を観た。

 >>> あらかわ舞台芸術創造プロジェクト『能とオペラ』

能とオペラの掛け合わせというのは、やはり想像したなりの無理はあったのだけれど、見たい景色ではあったから楽しむことができたし色々と見えたものがあったことは収穫だった。
演目の第三部、シューベルト『美しき水車小屋の娘』からの作品は、よく作られていて構成上の問題点が分かり易かった。
能とオペラの音楽的なリズムの異なりという点は最も見え易くて、どうもここが馴染み合わない点であるように思えた。
出演は、ピアノの演奏にオペラ歌手(四声)の謡手、能楽師の演じ手。
演じ手の動きはどうしても西洋音楽のリズムに引き摺られがちに見えてしまうのは、音楽の質のせいだと思われる。
これにより、能に独特のスローな動きに西洋音楽の華やかな盛り上がり様が被さると、どうにもハリウッド映画のラストシーンのような感動的なニュアンスを引き出してしまい、それが滑稽と結び付いてしまうようだ。
とても面白い景色で、見応えがあった。
照明効果の調子が、演奏会ふうのフラットなものだったり演劇的な陰影だったりに揺れて一貫せず、総合的な効果としては失敗と見えてしまう印象があった。もっと作り込む余地はある。

それから日暮里の中華料理屋へ移動してみんなで夕食を食べた。