November 21, 2008

untitled

 今朝の通勤途中、乗り換えの為に駅からまた駅へと街路を歩いていて、不意に誰かに肩を叩かれた気がして振り返ってみると、友人のYky君がそこにいた。彼は都心に住んでいる筈だから、このように郊外で鉢合わせるのは何だか意外な感じがした。お互い時間を気にしたように、足早に遠ざかりながら二三の言葉を交わして別れた。
 日吉の書店で漆原友紀『蟲師』(Band. 10)を購入した。物語はこの巻で完結となるようだ。
 それから夕方に、また不意の電話が掛かってきた。Yky君からだ。私の自宅の最寄り駅で再び会おうという話になった。私が駅に着くと、彼は(案の定)書店にいた。同窓のTzk君の文章が『現代詩手帖』に掲載しているのを確認していたようだ(彼の文章が紙面に掲載されるのは半年振りであるように覚えている)。駅からのスロープを公園へ向かって登り、オープンカッフェで暫く話をした。寒さは少し緩いのだが、風が吹くと紛れもなく冬の寒さのあるように感じられた。
 歓談の場所を居酒屋へと移して、また暫く彼と色々のことを喋った。彼が、私に向かって「君は作品をつくるべきだよ」と言ってくれたのが嬉しかった。私は3年後には個展をするつもりでいた。作品は油彩であるか金属彫刻であるか、或いは映像や文章になるかはまだ決めていない。だが「君は作品をつくるべきだよ」という彼の言葉が、私にとっては随分と励みになったことは変わらない。