September 28, 2008

パップコーン『カンヌ』

 「パップコーン」としては第2回となる単独ライブ『カンヌ』の舞台撮影をする。前回の『ゴニン』からは実に1年8ヶ月振り、私は「カルコー」時代の第2回単独ライブ『田中革命』から何らかのかたちで関わりをもってきた訳だが、彼らとの付き合いも既に6年を数えるのだと思えばやはり感慨深い。「コント」というよりも寧ろ「演劇」に近い空気感は健在で、5人の演者がそれぞれ担う役割は一層明確なものとなってきている。演者が多いことから、TV放送向けの1、2分尺のネタを少々苦手としているものの、5分尺を超えたネタでは強みが現れてくる。小劇場演劇には余りみることのできない、客席における開放的な気分の横溢が殊更に楽しい。松谷の作る幕間映像の完成度については最早定評がある、今回は外部の作家をオープニング映像の担当に迎えることで、そこに余裕すら感じさせた。適度に力が抜けて、ラフな仕方で軽く舞台制作をこなしていく様子に、彼らの成長を感じて嬉しくなる。依然として、出会った頃と同じ道を歩み続けている彼らの姿が端的に嬉しいのだ。
 バラしの終わった後で、打ち上げに参加する。名残惜しさもあるが、終電の前にその場を辞した。