September 6, 2008

《TOKYO!》

渋谷へ行き、シネマ・ライズで《TOKYO!》を観る。
ドゥルーズ, G./パルネ, C.『対話』(江川隆男・増田靖彦訳、河出書房新社、2008年)[="Dialogues" Flammarion, 1977; éd. augmentée, 1996.]を買った。その外観は、群青の帯が丁度「パルネ」の名を隠すような具合で、一見するとまるでドゥルーズの単著であるかの見せ方はあざとい。その反面、栞紐と花布の天色は何とも可愛らしく、清々しかった。装幀はお馴染みの戸田ツトム氏による。
この日に私が携えていたのはドゥルーズ『経験論と主体性』とバディウ『倫理』の2冊、さらに『対話』を加えて3冊である。フランス現代哲学の本を小脇に、流行りのフランス映画を観に行くというのは、周囲に並み居る世知に煩い洒落人に劣らずまた何とも洒落た振る舞いぢゃないか、などと自嘲する。
それから、学部時代の同窓であるY君と待ち合わせて、久々にあれこれの歓談に湧き立つ。