October 5, 2008

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 昨晩の深酒の為に昼過ぎに目覚めた。暫くの間は昨日買った Bruckner を聴きながらただ呆としていた。夕方になり、近所の中古本量販店へ行こうかと自宅を出ると、雨が降り始めていた。傘を持って行きはしたが、行きの道中はさほど降られることもなく、傘を差すこともなかった。
夏目漱石『それから』(『漱石全集』Bd. 8、岩波書店、1909/1956年)、
id.『彼岸過迄』(id., Bd.10、1912/1956年)、
id.『行人』(id., Bd. 11、1913/1956年)、
岡倉覚三『茶の本』岩波書店、1906/1929年、
芥川龍之介『歯車』岩波書店、1957年、
『古い医術について』小川政恭訳、岩波書店、1963年[=ΙΠΠΟΚΡΑΤΟΥΣ "ΠΕΡΙ ΑΡΧΗΣ ΙΗΤΡΙΚΗΣ"]、
筒井康隆『愛のひだりがわ』岩波書店、2002年、
萩原玲二『パプリカ』(原作: 筒井康隆)英知出版、2003年、
これらを購入した。
 店を出ると、これが今夜の本降りであるらしく、鬱陶しい具合に抑制の利いた、翌朝の雨を想像させる調子の夜に、私はしずしずと傘を差して帰路に就いた。