January 1, 2008

untitled

 帰郷して実家にいるときは、私には家の奥まった場所に在る客間が寝泊まりの場所として与えられる。この部屋は8畳間、正方形で、その中央に蒲団を敷き" ぽつねん"と眠ることになる。すると丁度ヘソの上あたりに、天井から吊ったような傘付きの蛍光灯が在り、寝る際にがちゃがちゃと紐を引っ張って明かりを消し蒲団の上に伏せって目を閉じると、目蓋の裏に先程までの眩しさが輪っかのように瞬く、それが序々に、血流のようなモヤへと姿かたちを変じてゆくのである。