January 18, 2008

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 私の専門は批評論であるが、その為に批評家に対してするのは作品についての「述べ過ぎ」や「述べ足らなさ」への指摘にしかない。
 それは批評家が作家に対してするのと丁度同じような態度である。決して主観的にでは無く客観的に、批評と作品との距離を適正に調停するのがその目的であるから、私の在り場所は作品の置かれる「社会」に溶け込む。
 結果私は、酷く当たり前の事を口にするに過ぎないのである。