January 28, 2008

untitled

有楽町へ行った折になびす画廊へと寄りMkさんと話す。
M先生の近況についてを尋ねた。
相変わらず精力的にあちらこちら足を運んでいるらしく、とても70歳を超えた老人とは思えない、話の端々から想像されるM先生の姿にはそう云う印象を受ける。
ふと吉田暁子(作家)の話題に移り、画廊の奥から彼女のポートフォリオを引っ張り出してもらい見る。初期作品に「椅子」をモチーフとした作品の有ることを認めて、彼女の作品に於ける土台にも利部に見られるような或る種の建築の匂いを感じた。片や平面、片や立体と云うような違いこそあれ、それらの根底部は非常に似通っているのだ。
それから帰りしな、隣のギャラリー21+葉にて青木野枝の個展が行われていたのでちらと観る。
その後、銀座中央通りを随分な早足で駆け抜けながら「やはりこの街は面白い」と思った。それは電飾の催すきらびやかな感官についてなのだけれども、このしっとりと土地柄に馴染んだ様子が渋谷の街に比較されるように思い、端的に「東京」と云うものを夢想した。何もかもが皆頼もしく思えたのだった。